- 仕事を頼むのが苦手。頼んでも断わられてしまう。
- 仕事を一人で抱え込んでしまって残業つづき。
- 仕事を早く切り上げて自分の時間を作りたい。
膨大な仕事を抱え込み、処理しきれずに悩んでいる方は多いでしょう。
「忙しそうだから頼むのが申し訳ない」
「自分一人でやった方が早い」
しかし「仕事を頼むスキル」は仕事を早くを行うだけでなく、自己成長や昇進にも関わる重要なスキル。
部下から上司の立場になれば、仕事を頼む機会は増えますし、会社勤めからフリーランスになった場合も必要です。
また、人に仕事を任すことができれば、自分の時間をうまく作ることができるため「仕事を頼むスキル」は「時間を上手に使うスキル」とも言えます。
この記事では、仕事の頼むときの根本的な考え方から、具体的な仕事の頼み方のコツを紹介します。
相手が思わずYesと答える、上手な仕事の頼み方を習得しましょう!
仕事の頼み方が下手な人の特徴
仕事の頼み方が下手な人はどのような特徴を持っているのでしょうか。
下手な人の特徴を理解して対策すれば、うまくなるはずです。
その特徴を見ていきましょう。
ここでは「そもそも仕事を頼めない人」と「仕事を頼んでも断られる人」の2つのパターンを解説します。
- すべて自分でやらないといけないと考えている
- 他人の迷惑になると思っている
- 他人を信頼できていない
仕事を頼めない人は、すべて自分でやるべきだと思っていたり、他人の迷惑になると感じている人です。
あるいは、自分が仕事が出来すぎるために、他人を信頼できない人があげられます。
しかし、仕事の規模が大きくなったり、忙しくなればなるほど、一人で仕事をさばくことの限界を感じることでしょう。
大きな仕事をこなしていくために、自分の仕事を手放すという意識が大切です。
自分がやらなくても良い仕事は、どんどん人に任せましょう。
- 完璧主義な性格
- やってもらって当たり前と思っている
- 仕事を頼む際のポイントを理解していない
仕事を頼んでも断られる人は、完璧主義がすぎるために、無理な要求を繰り返し、周囲を疲弊させるような人です。また、お礼もろくに言えない「やってもらって当たり前」という思考の持ち主です。
このような人は、短期的には人を動かせても、長期的には人が離れ、孤立してしまいます。
また、頼み方が中途半端で必要な情報を相手に伝えられないために、仕事を断られるケースもあります。
この場合は、このあと紹介するコツを抑えることで承諾してもらえるはずです。
仕事の頼み方のコツ
頼みごとをスムーズに引き受けてもらうためには「人はどういうときに承諾するのか」を理解しておく必要があります。
仕事を頼むときの考え方と、具体的なコツを解説します。
- 人に頼めるマインドに変える
- 人は感情でうごく
- 依頼する背景と理由を添える
- 「あなただから頼みたい」と伝える
- 命令でなく依頼する
- 人に頼みやすい環境を長期的に構築する
人に頼めるマインドに変える
仕事を依頼できない人は、仕事を頼むことの重要性を理解する必要があります。
自分がやった方が早いと考える人は、目先の仕事を終わらせることに意識が向き、短期的な目線になっています。
また、他人の成長の機会を意図せず奪っているのです。
長期的な目線でみれば、他のメンバーが成長し、組織全体で効率的に仕事を回せるほうが良いはずです。
そして何より「仕事が出来るあなた」が、誰にでもできる仕事をするのは会社にとって大損です。
さらに、頼み方によっては、頼まれた相手も嬉しくなるでしょう。
「仕事を頼むことは悪いことではなく、組織全体が成長し効率的に活動するための重要な要素」
このようにマインドチェンジし、まずは仕事を頼めるマインドを作りましょう。
人は感情でうごく
人を動かすためには論理が重要ですが、つまるところ、人は感情で動きます。
例えば、営業から制作チームにトラブルの対応を依頼するケースです。
このとき「これは制作チームがやるべき仕事だ!」とべき論で話をしても、命令口調であれば従ってくれません。
スムーズに仕事を依頼するには、相手の感情に配慮した言葉や口調が必要です。
「論理で補足し、感情で押す」という感覚です。
目的は仕事の依頼を受けてもらうことであって、論破することではありません。
目的を見失わないように、人は感情で動くということを押さえましょう。
依頼する背景と理由を添える
人は依頼される理由が明確であれば、その仕事を引き受けやすくなるという心理効果があります。
このように、ある働きかけによって、深く考えずに行動する心理効果を「カチッサー効果」と呼びます。
「○○してほしい」ではなく「○○だから、○○してほしい」と理由や背景を添えるだけで、相手の納得感が増し承諾率がグッと上がります。
即効性があるのでぜひ試してみましょう。
「あなただから頼みたい」と伝える
人が仕事を拒否する理由の一つに「自分がやる必要性を感じない」があります。
なぜ自分なのかを理解できなければ、依頼された仕事を行う納得感がわきません。
そのため、「あなただから頼みたい」とアピールするようにしましょう。
例えば、
「前に手伝ってもらって成果が出た」
「○○さんはこの分野には精通していると評判」
などの相手がうれしくなる理由をつけましょう。
また、適材適所で依頼できるように相手の長所を理解しておきましょう。
命令ではなく依頼する
人は命令されると拒絶反応を示すものです。
そのため「命令」ではなく「依頼」をするように意識しましょう。
具体的には依頼内容を伝えたら最後に必ず、仕事を引き受けてもらえるかを確認します。
「○○してもらえるかな?」や「お願いできますか?」といった言葉を添えるようにしましょう。
人に頼みやすい環境を長期的に構築する
日頃から相手と良好な関係が築けていれば、多少のお願いは引き受けてくれるはずです。
「この人のお願いなら引き受けよう!」と思ってもらえば最高です。
そのために、日頃からこまめに相手を助けることを意識しましょう。
返報性の法則といって、自分に何かしてくれた人には「今度は自分が何かしてあげなくちゃ」という、お返ししたくなる心理作用が働きます。
コピーをとったり、書類を代わりに届けたり、なんでも構いません。
ただし、自分を犠牲にしすぎるのはNG。
あまり恩着せがましくならないように自然な範囲で行いましょう。
まとめ
相手のYesを引き出す仕事の頼み方のコツを紹介しました。
仕事を頼むのが苦手な人は、まず仕事を頼むことの重要性を理解しましょう。
仕事を上手に頼めば、自分も相手も成長することができます。
また、仕事を快く引き受けてもらうためには、相手の良好な関係を築いていることが最も重要です。
人は論理ではなく、感情で動く。
他人への「命令」は短期的には効果がありますが、長期的には人間関係の崩壊につながります。
相手を尊重し「命令」ではなく「依頼」を行うようにしましょう。
「たくさん時間を使っているのに、全然成果が出ない。。」 「毎日忙しくて、自分の時間が取れない。。」 「仕事をもっと効率的にすすめたい。。」 そう感じているあなたは、一度時間の使い方を見直してみる必要がありそ[…]