- 今の職場に不満がある
- 他の社員が転職していく。自分はこのままでいいのか不安
- 転職を考えているが、一歩踏み出せない
現在の日本は終身雇用の崩壊や、仕事に対する価値観の変化などにより、転職が一般的になりました。
定年まで一社を勤め上げるのが当たり前だった時代から一転し、積極的に転職が進められる風潮に変わっています。
私も大学卒業後から約10年間勤めた会社を2年前に退職し、現在は2社目。
転職の理由は後述しますが、結果的にこの転職は大正解。
給料は大きく上がり、新しい経験を得たことで視野が広がり、自信も増しました。
転職が一般化したといっても、新しい環境に飛び込むのはやはり勇気がいるもの。
今この記事を読んでいるあなたは、会社に不満があったり、人間関係に悩んでいたり、少なからず転職を意識しているはずです。
この記事では、私の転職体験と実際に感じたメリットやデメリットを紹介します。
そして、転職するか悩んでいるあなたに一歩踏み出してもらうための記事です。
転職が勧められる理由(会社員=安定ではない)
転職のメリットやデメリットを確認する前に、転職が勧められるようになった背景を確認しておきましょう。
- 終身雇用の崩壊
- 働き方や価値観の多様化
- コロナウイルスの影響
順番に解説します。
終身雇用の崩壊
トヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用を守っていくのは難しい」と発言したことが話題を呼びましたが、雇用をめぐる環境は刻々と変化しています。
定年まで40年働くことを考えると、そもそも定年まで一社を働ける可能性は低く、終身雇用はあってないようなもの。
今後も情報化や技術革新による社会の目まぐるしい変化により、企業の寿命はますます短くなるでしょう。
また、業績の悪化によるリストラもどんどん増えていきます。
何も行動せずに一社に留まろうとすることは、むしろリスクと言える時代なのです。
働き方や価値観の多様化
働き方改革によって、労働時間や場所に縛られずに働ける環境が整備されるようになりました。
企業も労働も仕事に対する価値観や考え方が、だんだんと変わってきていますね。
「ワークライフバランス」という言葉が流行ったように、仕事重視の考え方から、プライベートとの両立を意識する考え方にシフトしつつあるのです。
今後もこの流れは加速していくでしょう。
例えばYouTuberといった職業も、出てきた当時は抵抗が強く批判的な人が多かったですが、最近では受け入れられるようになってきました。
コロナウイルスの影響
コロナウイルスの感染拡大は転職市場に大きな影響を与えました。
業界にもよりますが、会社の業績が低迷し先行きが不安になり、実際にリストラにあってしまった人も大勢います。
この状況で自主的に転職に踏み切る人もいれば、意図せず転職することになった人も大勢います。
一方で先行きが不透明であることから、あえて転職せず状況の変化を待っている人もいます。
いずれにせよ、コロナウイルスにより転職市場の動向は大きく変化しました。
昨今の転職が勧められる背景を3つ紹介しました。
ポイントは「終身雇用の崩壊」や「価値観の多様化」は今後も確実に進むということです。
おそらく今50代の人たちにとっては、このまま逃げ切れる状況かもしれません。
しかし、20代30代の若者にとって状況は深刻です。
終身雇用や年功序列を信じて就職したり、不満がありながらも何もせずに一社に留まり続けると、将来的に後悔することになるでしょう。
転職に踏み出せない理由
会社や仕事内容に不満があっても、実際に転職に踏み出せない人は多いでしょう。
ここでは、一般的な転職を躊躇してしまう理由を確認しましょう。
あなたはどれにあてはまるでしょうか。
- 同僚に迷惑をかけてしまう
- 面接が怖い
- 新しい職場で人間関係が構築できるか不安
- 新しい職場で仕事についていけるか不安
- 給料が下がるかもしれない
「今働いている仲間に迷惑になってしまう。嫌われたくない。。」
「自分が正当に評価されなかったり、新しい環境に適用できないかもしれない。。」
現状に不満はあるものの、このような理由から初めの一歩が踏み出せないのです。
つまり、現状に対する不満よりも、転職後の不安のほうが大きい状態であるため、転職に踏み出せないのです。
続いて、転職に対する不安を取り除くために、転職のメリットとデメリットを確認していきましょう。
転職のメリットとデメリット
- 現状の苦しみから解放される
- 視野が広がる
- 新しいスキルが身につく
- 給料が上がる可能性がある
転職のメリットは、短期的なものでは現状の苦しみから解放されることでしょう。
面倒くさい上司とサヨナラすれば、一時的だとしても必ず解放されます。
そして、転職すれば多かれ少なかれ、かならず成長できます。
人間が成長するためのもっとも簡単な方法は、新しい環境に身を置くことです。
そうすれば、強制的に新しい経験や知識が増え、視野が広がります。
さらに、転職活動の際にしっかりと交渉すれば、現在より給料が上がる可能性が高くなります。
続いてデメリットを確認しましょう。
- 新しい環境に身を置くことのストレス
- 給料が下がる可能性がある
- 今の職場と同じように人間関係に悩む可能性がある
転職後は、短期的には新しい環境に慣れるまでストレスに耐えなければいけません。
これは同時に人間的な成長を意味しますが、新しい職場の仲間が必ずしもあなたに合うとは限りません。
次の職場でも人間関係に悩むリスクはついてきます。
また、転職活動でうまく交渉できていないと、実は今よりも給料が低くなった。。なんてことになりかねません。
筆者の転職例
私は大学卒業後、ITエンジニアとして10年間同じ会社に勤めていました。
当時は休日出勤や残業は当たり前。手取りは25万~30万ほど。(給料には満足していませんでした。。)
そんな私が転職したきっかけは結婚です。
出張が多く子供の面倒を妻一人に任せるのは大変でしたので、ワークライフバランスや将来を考えて転職活動を開始しました。
私は4社同時に受けて、2社の内定をいただき、最終的に現在の会社を選びました。
ポイントはSEから営業職へ転身したこと。
IT企業であるため、SE経験を活かしながら営業できる貴重な人材として重宝され、給料も1.5倍程度にアップ。
新しい経験もたくさんでき、とても視野が広がりました。
ここから、私の転職経験から、未経験の方へのアドバイスです。
複数社の同時進行をお勧めしないケース
転職活動を行う地域が限定され、かつ業界が被る場合は複数社の同時進行はおすすめしません。
都市圏では問題ないかもしれませんが、地方になるとそもそも企業数が少なく、同じ業界なら企業間のコミュニケーションは密です。
取引関係にある会社同士を同時に受けると、悪い印象を持たれることもありますので注意しましょう。
場合によっては今務めている会社に転職活動をしていることがバレる場合があります。
自分の特技を生かしつつ丸被りしない職種に転職
まったく未経験の分野に飛び込むことはあまりおすすめしません。
そもそも未経験だと、企業側からすれば中途採用の意味がありません。
自分の特技をうまく生かすことができて、かつ新しい経験ができるような職を選びましょう。
そうすれば、自分にとっても、企業にとってもプラス。
私の場合は同じITという分野で、エンジニアから営業職に転向したことで、自分の得意を生かして自信を保ちながら、営業という未知の仕事にチャレンジできました。
転職活動にリスクはない
転職は必ずしも成功するとは限りませんが、転職活動にリスクはありません。
(転職活動をしていることがばれないように、取引関係にある企業を受けなければいい。)
転職活動を通じて自己分析をしたり、改めて自分の評価を再確認できたり、自己の成長につながることは間違いありません。
自分に足りない部分を把握することもできます。
転職活動それ自体が新しい経験です。
やってみたら、意外と条件のいい企業と巡り合えるかもしれませんよ。
まずは転職活動をしてみよう!
転職に踏み切れないあなたには、第一歩として「転職活動をしてみる」ことをおすすめします。
「絶対に転職しないといけない」という意識を捨てて、気軽に転職活動を始めてみればよいのです。
面接して社風が合わなそうだったり、給料の交渉がうまくいかないなら、こちらから断ればいい。
そもそも、採用試験は企業側と労働者側のミスマッチを防ぐ目的もあります。
仮に内定をもらっても、条件が合わないのこちらから断りましょう。
そのほうが双方にとって良い選択です。
ベタですが「人生一度きり!やらない後悔よりやる後悔!」です。
手遅れにならないうちに、転職活動から始めてみましょう!
まとめ
終身雇用が崩壊した今「会社に勤める=安定」という考え方は過去のものとなりました。
会社に守られるのではなく、自分のことは自分で守る時代です。
転職が当たり前となった今、手遅れにならないうちに自分の将来を考えて行動を始めましょう。
転職にリスクはありますが、転職活動にはリスクはありません。
あなたが今、会社に不満があったり、自分自身に満足していないのであれば、まずは転職活動を始めて、自分を見つめなおすきっかけにしてみましょう。