空雨傘のフレームワークを活用。失敗しない報連相のやり方

こんな方向け

  • 報連相すると上司に叱られてしまう
  • 上手な報連相のやり方を知りたい
  • 仕事を効率的に進めたい

 
この記事では、マッキンゼーの日本支社で生まれた問題解決のフレームワーク「空雨傘」(ソラ・アメ・カサ)を活用した報連相のやり方を紹介します。
 

「空雨傘」を使えば、無駄に上司に叱られない、上手な報連相ができるようになります。

会議やプレゼンにも使えますので、ぜひ習得しましょう。
 

報連相の基礎はこちら
 

「空雨傘」(ソラ・アメ・カサ)とは

「空雨傘」は、大手コンサル会社マッキンゼーの日本支社で生まれた、問題解決のフレームワーク(型)です。

コチラの記事で、報連相を上手に行うコツを紹介していますが、次の2つが大きなポイントでした。
 

上手な報連相のポイント

  • 要点を整理した分かりやすい説明をすること
  • 主体的な印象をあたえること

 
「空雨傘」を使えば、この2つをしっかり押さえた報連相ができるようになります。

一度覚えれば誰でも簡単に使えるシンプルなフレームワークですので、ぜひ習得しましょう。
 

「空雨傘」の意味

「空雨傘」はそれぞれ次の意味を持ちます。

空 : 事実

雨 : 解釈・分析

傘 : 判断(解決策)

 
語源は次のとおり。

ソラ「を見ると曇っている(事実)」

アメ「が降りそうだ(解釈・分析)」

カサ「を持っていこう(判断・解決策)」

 
報連相を行う際は、このフレームワークに従って「事実→解釈→判断」の順に伝えます。

客観的な事実に対して、それをどのように解釈し、判断したのかが明確に伝わります。
 

「空雨傘」のメリット

「空雨傘」を使って報連相を行うメリットは何でしょうか?
 

空雨傘のメリット

  • 複雑な問題をシンプルにできる
  • 伝える要素を間違えない
  • 伝える順番を間違えない
  • 相手との認識のズレが生まれにくい
  • 解釈や判断の間違いを指摘されやすい
  • 主体的な印象を持たれる

 
「空雨傘」を使うことで、

伝える前に・・・問題を明確にし、思考が整理できる。

伝えるときは・・・要素と順番を間違えないことで、論理立った説明ができる。

伝えた後は・・・間違いに気付かれやすく、アドバイスを受けやすい。


→最終的にお互いの認識のズレを修正できる
→主体性が伝わり、好印象を持たれる(叱られにくい)

 

「空雨傘」の注意点

「空雨傘」のうち一つでも抜けると、情報が正しく伝わりません。
 

・空(事実)だけだと、結局どうすれば良いのか分からない。

ソラ:WEBカメラの注文が増えています。
アメ:なし
カサ:なし

⇒だからなに?どうするの?
 

・空(事実)と傘(判断)だけだと、説得力がなくなる。

ソラ:WEBカメラの注文が増えています。
アメ:なし
カサ:モニターもセットで販売しましょう。

⇒なぜ、モニターもセットにするの?
 

・雨(解釈・分析)を加えることで、傘(判断)に納得できる。

ソラ:WEBカメラの注文が増えています。
アメ:リモートワークの普及により需要が増しているから、自宅で使えるモニターも一緒に売れそう。
カサ:モニターとWEBカメラのセット商品も販売しましょう。

 
相手に伝わりやすくするために、必ず3つセットで使いましょう。
 

報連相への応用ポイント

空雨傘を使って、報連相を行う際は次のことを意識しましょう。
 

ポイント

  • カサ⇒ソラ⇒アメ⇒カサの順で行う
  • 「結論から話せ」と言われないように、先にカサ(判断・解決策)を伝えましょう。
    その上で補足(事実と解釈・分析)をする意識を持ちましょう。
     

  • 判断は行動まで落とし込めると◎
  • どう行動するのかまで落とし込めると、するべきタスクが明確になり仕事が進みやすくなります。
    主体的な印象もアップします。
     

  • 相談なら解釈や判断が間違っていてもよい
  • アドバイスをもらうために伝えているので、自分の考えが伝わればオッケーです。
    自分の考えに自信をもって堂々と伝えましょう。

 

まとめ

「空雨傘」(ソラ・アメ・カサ)を使って、上手に報連相を行う方法を紹介しました。

ソラ「を見ると曇っている(事実)」

アメ「が降りそうだ(解釈)」

カサ「を持っていこう(判断・解決策)」

 
「空雨傘」に従って「事実→解釈→判断」の順に伝えることで、要点がまとまり分かりやすくなります。

また、伝えられた相手も意見の違うポイントを指摘しやすくなり(解釈が違うのか、判断が違うのか)、お互いの認識のズレを修正しやすくなります。
 

さらに、自分がどうしたいのか明確に伝えられるため、相手に主体的な印象を与えることもできます。
 

会議やプレゼンの場でも使えますので、ぜひ実践してみてください。